[KiK-net一関東(IWTH26)]
厳美町公民館山谷分館(旧山谷小学校)の敷地の北東端に強震計が設置されている。
本震の震度は6強(計測震度6.0)で、最大加速度は1300galを越えている。
観測小屋は、高さ約5mの崖の上に置かれている。崖の下は川で、近くに住宅はない。
旧山谷小学校 |
KiK-net観測小屋 |
高さ約5mの崖 |
[矢櫃ダム付近]
国道342号は、上記のKiK-net一関観測点から西に8km弱の矢櫃ダムの手前で通行止となっていた。
この西側に、旧昇仙橋の落橋地点、矢櫃ダム左岸の斜面崩壊地点、祭畤大橋の落橋地点、史上最大の加速度4022galを記録したKiK-net一関西(IWTH25)観測点が位置するが、6月14日時点ではアクセスできなかった。(7月13日の祭畤地区の調査はこちら)
国道342号を通行止地点から約3km東側に戻った地点(県道49号と合流する本寺橋の北)の墓地では、5%程度の墓石が転倒、多くの墓石が回転していた。
国道342号通行止地点 |
矢櫃ダム付近の斜面崩壊 |
通行止地点付近の建物 |
本寺橋の北側の墓地 |
南方向に転倒した墓石 |
(以下、7月13日追加調査分)
既に産総研による報告がされている、地表断層が出現した、上菅生沢(産総研の地点2)とはの木立(産総研の地点4)、はの木立北方(産総研の地点8)をチェックした。
地震からほぼ1ヶ月経過しており、その間に稲が成長しているため、上記の産総研のウェブサイトの写真と印象がかなり変わっていた。
上菅生沢の地表断層が出現した水田(産総研の地点2) |
同左。稲の並びが規則的に曲がっているところが断層。 |
はの木立の地表断層(産総研の地点4 県道49号の西側) 写真奥の家屋は断層変位による被害を受けているもよう |
断層変位により擁壁が損傷 |
同上(県道49号の東側) |
左写真の少し北側 |
はの木立北方の地表断層(産総研の地点8) ここでは断層が分かりやすく見えたのだが...。(右写真へ) |
地表断層により水が行き渡らない場所ができてしまった せいか人工的に水みちが作られていた。 |
産総研の地点8付近の家屋。特に被害は見られない。 |
産総研の地点8より北東900mの家屋。 基礎や壁が損傷し大破。 |
右上写真の家屋の壁の損傷 |