宮城県栗原市栗駒

[JMA栗駒(栗原市栗駒)]
みちのく伝創館の駐車場南東端にJMA栗駒の観測小屋が設置されている。
本震の震度は6弱(計測震度5.9)。周辺では、ブルーシートをかぶった瓦屋根の建物がいくつか見られた。
JMA栗駒周辺では、下水管の破裂によって埋め戻しの砂が噴き出していた。



みちのく伝創館

JMA栗駒観測小屋

周辺建物の屋根瓦の被害

下水管破裂による砂の噴き出し(上小路付近)

下水管に沿った道路陥没のあと(栗原市田町付近)

[金剛寺]
栗原市北郷早坂の金剛寺では、石灯籠や墓石などの東西方向の転倒・移動が多く見られた。
墓地の地盤の変状はほとんどなく、転倒を免れている墓石も多い。
鐘楼は動いた形跡が見られなかったが、鐘楼台の積み石同士が衝突し、摩耗していた。



金剛寺

転倒方向は東西方向

石灯籠の東西方向へのずれ

墓石の転倒

鐘楼

鐘楼台積み石の摩耗

[荒砥沢ダム]
荒砥沢ダムでは、ダム湖の北側で大規模な地滑りが生じていた。水平方向の移動量は300mに達しているとのことである。
ダム湖の南東にある管理所の敷地は、南側に滑っており、変状が見られた。
管理所のすぐ横の道路に段差ができていたが、産総研の調査によると、地表地震断層の可能性が高いとのことである。
管理所から2kmほど東の山下橋では、橋桁と橋台の間に段差ができていた。橋桁と橋台とが衝突した痕跡も見られる。



荒砥沢ダム

ダム湖北側の大規模な地滑り

管理所敷地の地盤の変状

同左

管理所横の道路の段差(地表断層 産総研の地点8)

ダム管理所に続く道路の段差(地表断層 産総研の地点8)

山下橋右岸側にできた段差

橋桁と橋台の衝突の痕跡(右岸側)

2008年岩手・宮城内陸地震トップへ