タイ国ターク県にて「準好気性埋立構造」の廃棄物処分場が竣工

2016.11.25

  • 処分場看板

  • 処分場全景

2016年11月17日、タイ北西部ターク県ターソングヤング郡において、新たな廃棄物処分場の竣工式が行われました。
この廃棄物処分場は、日本政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力による「ターク県における廃棄物処理施設拡張計画」(以下、本計画)で整備された「準好気性埋立構造(通称:福岡方式)」を導入した施設です。
在タイ日本国大使館の佐渡島志郎大使、ターク県のスッター・サーイワーニット副知事、本計画実施者であるタイ国のNGO「緊急援助と難民のためのカトリック事務所(COERR)」のプログラムディレクター ユベンチーノ・メンドーサ氏らが出席し、本処分場導入への技術支援を行った(株)エイト日本技術開発からは国際事業本部の萩原、資源・環境・エネルギー事業部の纐纈、バンコク事務所大寺らが出席致しました。

佐渡島大使からは、日本発の「準好気性埋立構造(福岡方式)」を導入した廃棄物埋立地の設置による廃棄物の受入れ能力の向上と、地域住民の生活環境の改善に寄与する本計画への日本政府の支援意義、ターク県スッター・サーイワーニット副知事からは、難民キャンプの歴史やタイ政府の廃棄物処理政策の取組み、さらなる福岡方式導入拡大への期待等の挨拶があり、当社萩原からも列席者への謝辞が述べられました。また、多くの出席者から福岡方式導入に関する高い関心が寄せられました。

タイ政府でもこの福岡方式がタイ国内にさらに広く普及することを期待しており、今後、タイ国内の他地域への同技術の普及・展開が期待されます。

  • 列席者

  • 集合写真*

*集合写真:写真中央:スッター副知事、中央右:佐渡島大使、萩原副本部長、中央左:ユベンチーノ氏

竣工式の様子は、在タイ日本国大使館のホームページに掲載され、他のメディア等でも取り上げられています。
・在タイ日本国大使館:http://www.th.emb-japan.go.jp/jp/jis/2016/1624.htm
・Global News Asia:http://www.globalnewsasia.com/article.php?id=3929&&country=2&&p=2

<処分場の概要>
埋立容量 約8,000m³(L55m×W30m×D5m)
工期 2016年7月~11月
場所 タイ北部ターク県ターソングヤング郡内
受入廃棄物 都市ごみ