建設ICTとi-Construction
I-CONSTRUCTION
i-Constructionとは、ICT※を積極的に活用することにより、建設生産システム全体の生産性向上を図ろうとする取り組みです。
※ICT:Information and Communication Technology(情報通信技術)
i-Constructionではインフラ整備に関わる、調査・測量から設計、施工、検査、維持管理・更新までのあらゆる建設生産プロセスで、抜本的な生産改革を目指しています。このうち、建設コンサルタントの中心的な業務となる調査・測量、設計段階での生産性向上と合わせて、後に続く施工から維持管理・更新までのプロセスがスムーズに進むための配慮が求められています。
EJECではi-Constructionの取り組みとして、現場単位で3D測量や3Dでの設計などのBIM/CIM※を早くから進めていましたが、2017年6月には「CIM推進室」を設置し、さらにBIM/CIMの積極的な導入を行っています。
※BIM:Building Information Modeling(ビルディング インフォメーション モデリング)の略称。3Dモデルに属性データを追加し、建築の工程を効率化するもの。 CIM:Construction Information Modeling/Management(コンストラクション インフォメーション モデリング/マネージメント)の略称。BIMの概念を土木インフラ建設に導入したもの。
仕様としてのBIM/CIMに捉われることなく、業務における実効性を重視し、「BIM/CIM技術を活用した新たな付加価値の創造により、品質・生産性の向上を図る」ことを目標に、BIM/CIM技術の開発・普及に努めています。
当初の3年間は、「CIM推進室」の主導によるBIM/CIMパイロットプロジェクトの実施や、BIM/CIM活用業務を通して実績・経験を重ねてきました。2019年度からは、実業務を担う各事業部が主体となり実践的なBIM/CIMの活用・開発を行っています。各事業部が受け持つ多様な現場において、個々の技術者が主体的に3次元モデルを活用し工夫を凝らすことによって、これまで以上の品質向上、コミュニケーションの高度化と生産性の向上が実現しつつあります。 このように、BIM/CIM導入は新たな生産システムの確立に有効であり、社会の要請である「働き方改革」を推進させる要素の一つであると考えています。 また、BIM/CIMを積極的かつ効果的に活用していくためには、3次元空間情報の取得技術が重要です。そこで、当社は定点型だけでなく移動型も含めた多様な3次元計測機器を導入し、地上・上空・水中の様々なシチュエーションでの空間情報把握を可能としました。 当社では、引き続きBIM/CIMの技術開発および普及を推進することにより、あらゆるインフラ分野の問題解決を目指します。そして、「価値ある環境を未来に」を合言葉に、調査・計画・設計・維持管理までをワンストップサービスで解決できる真のインフラ・ソリューションコンサルタントとして、社会に貢献してまいります。
動画
施設計画の可視化例
3次元モデルを利用した砂防堰堤の配置計画例。BIM/CIM技術により現況~計画後のわかりやすいイメージを提示。
土工検討例
3次元モデルによる堰堤施工時の掘削範囲の比較検討。BIM/CIM技術により3次元的に正確な掘削検討が可能。
施工・仮設計画の検討例
工事用道路計画、索道計画の比較検討。BIM/CIM技術を利用することで周辺施設との離隔検討に効果を発揮。
- 株式会社エイト日本技術開発
- ICT技術活用と生産性向上