A1橋台を連続ラーメン化することで、交差道路を通過するドライバーに対する圧迫感を軽減することができました。
また、橋台の路肩部を張出床版にすることで、橋梁本体との床版ラインを連続化することができ、
橋梁本体との一体感を形成することができました。
【設計のポイント】
橋台+盛土を連続ラーメン構造にすることで、開放感のある外観と上下部工の一体感を創出しつつ、
近接した吉野川堤防への変状抑制にも寄与しています。
桁を斜ウェブにすることで、柱頭部に斜めの影ができ、渡河橋のシンプルなシルエットが活かされるよう工夫しました。
橋脚の形状を銀杏型にした場合、天端が上部工幅からはみ出るため、将来的に水汚れ等によって景観性が劣る可能性があり、
さらに鳥類のとまり場になる可能性があると考えらます。
小判型にすることで、上部工床版の影の範囲が上部工側面まで収まり、すっきりとした橋脚が連続する景観となりました。
橋梁の点検に必要な検査路は、極力外部に設置しない方針としました。
代わりに検査ピット等を採用することで、渡河橋のシンプルな外観を活かした構造としました。
また、橋台部については、県道に対して背面に検査路を設置することで、煩雑さの軽減を図りました。