吉野川の河口周辺には広大な干潟が広がり、上流側14.5㎞にある第十堰までの間は、
淡水と海水が混ざり合う汽水域となっており、多種多様な生物が生息する貴重な水域が広がっています。
吉野川サンライズ大橋が整備される渡河部周辺でも数多くの生物が生息・生育しており、
シギ・チドリ類をはじめとした数多くの渡り鳥が飛来しています。
このため橋梁設計では、鳥類の飛来をはじめ、底生生物や魚類など、吉野川の環境に配慮した設計が求められました。
鳥類の飛翔阻害軽減に配慮し、主塔やケーブルのない桁橋を採用しました。
コンクリート桁橋の採用にあたっては、浚渫と流況変化への影響を考慮し、
可能な限り支間長を長くすることで、橋脚の本数を低減することを目指し、支間長130mを実現。
橋長1,696.5mという我が国最長級のコンクリートの連続箱桁が誕生しました。