弓削商船高等専門学校 艇庫
2010.1.29
設計対象である艇庫の機能は、海上のカッター(手漕舟)等を吊り上げ海上に設置した走行クレーンを用いて建物内に引き込み格納する施設ですが、今回の艇庫には、職員事務室及び実習室の機能も併設するなど教育施設としての機能も併せ持つ複合建築物でした。
構造は、海上施工により鋼管杭を打設し人工地盤を築造し、その上部に鉄骨造2階建の建築物を建設する計画としました。
海上に建設する建築物は、全国的にも非常に事例が少なく構造設計に際しては、構造計算適合性判定機関との調整を図りながら進める必要がありました。既存の艇庫は倉庫のような外観でしたが、意匠計画では今までのイメージを払拭するようなデザインを求められました。
設計対象施設である艇庫は、商船高専の施設のなかでも重要な施設であり、工事期間中の休止は不可能でした。このため、既存の建物施設を継続利用しながら、新設艇庫棟の新設工事を行う必要がありました。本業務では、基本設計の見直し提案の他、実施設計はもとより施工計画の立案までを実施しました。
施設名 | 弓削商船高等専門学校 艇庫 |
業務名 | 弓削商船専艇庫新営その他設計業務 |
場所 | 愛媛県越智郡上島町弓削太田188 |
期間 | 【実施設計業務】2009年6月23日~2010年1月29日 |
竣工 | 2011年1月 |
事業主体 | 独立行政法人国立高等専門学校機構 |
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