ごみ埋立処分場の残余容量を3次元計測手法で算出

2023.3.31

仙台市が運営管理する石積埋立処分場は、埋立容積量が約640万m3に及ぶ国内トップクラスのごみ埋立処分場です。処分場はその残余容量(処分場の残り受け入れ量)を実地計測に基づき算出し、管理されています。
エイト日本技術開発(EJEC)は、2022年度の業務として本処分場の第1期区画(1986年供用開始)および第2期整備区画(2018年供用開始)の地形測量と路線測量を実施し、地形図を作成するとともに、残余容量の算出を行いました。
この処分場の埋立箇所は、面積が14万m2と広大で、整備区域が複雑な地形であったため、従来の計測機器(トータルステーション)を用いた測量方法に替えて、3次元計測手法(UAVレーザー計測と地上レーザー計測)を導入しました。
本業務地のように樹木や雑草等の少ない地表面では、レーザー光の遮蔽が少ないため、対象物を正確にとらえられること、加えて、事業所の稼働に支障のない計測が可能であること等から、3次元計測手法によるデータ取得が適しています。また、3次元計測手法は、従来の計測手法(中心線・縦断・横断測量の結果による平均断面法)よりも地形を立体的にとらえることができるため、より正確な土量が算出でき、短期間で安全な現地作業が可能です。
本業務では、計測で取得した3次元点群データから現況の3次元モデルを作成し、埋立完了計画図から作成した3次元モデルとの差分を求めることで、より正確な残余容量を算出しました。

業務名 令和4年度 石積埋立処分場残余容量算定および埋立行程検討業務委託
業務内容 残余容量及び埋立容量を算定
期間 2022年7月12日~2023年3月31日
事業主体 宮城県仙台市環境局