VRS・GPS(仮想基準点⽅式)等の機器を⽤いた補償対象設備の計測
2021.3.10
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調査範囲の現地状況
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使用した計測機器
計測の状況
電子基準点の利用による高精度化
高精度なGPS測量にはいくつかの種類がありますが、VRS(Virtual Reference Station)は仮想基準点方式と呼ばれ、国土地理院より提供されている複数の電子基準点を利用することで、測量データの誤差を補正し高精度な位置情報を取得できる仕組みです。
現在、全国に設置されている電子基準点は公共測量での利用が可能となっており、リアルタイムデータに対応する電子基準点もほぼ全国がカバーされています。この複数の電子基準点の観測データから測量現場のごく近傍に目に見えない「仮想の基準点」を作り出し、受信機一台で高精度な測量を行うことができます。
補償業務への導入
大和川河川事務所管内では河川改修⼯事により発生する残土処理が予定されており、これに伴い支障となる設備等の調査数量の算出・取りまとめを行うこととなりました。
調査対象となった施設は、BBQ・味覚狩りなどが楽しめる農業公園(約55,000m²のうち約8,000m²)で、フィールドアスレチック・デイキャンプ場・ビニールハウスなどが設置されているため、施設の配置および対象物件の形状寸法を測定する必要がありました。
補償業務においては一般的にメジャーや巻き尺等を用いて計測しますが、当該業務では計測範囲が広く施設が点在していることから、VRS・GPS(仮想基準点方式)等の機器を用いた手法を採用しました。これにより通常の調査と比較して施設位置把握の精度向上を図ることができました。
業務名 | 大和川管内物件関係⽤地調査点検等技術業務 |
業務内容 | 大和川河川事務所の施⾏する河川事業に必要となる土地等の取得に伴う補償⾦の算出及び事業に必要な資料等の作成 |
期間 | 2020年8月29日~2021年2月28日 |
事業主体 | 国土交通省 近畿地⽅整備局 大和川河川事務所 |
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