⽤地調査における調査物件(庭⽯群)のUAV レーザー計測
2020.4.1
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調査対象の庭石群全景
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調査対象の庭石群
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庭石表面データ
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点高法(四点平均法)による体積の算出結果
徳島県美馬市において、一級河川吉野川改修沼⽥堤防(最下流地区)の⼯事用地取得に必要となる資料を得るための用地調査等を行いました。
- 用地測量
- 公図等の転写・土地登記調査、復元測量・境界確認・境界測量、実測図平面図作成、面積計算、土地調書作成
- 用地調査
- 土地利用歴調査、木造・非木造建物の調査算定、残地移転要件該当性の検討、営業調査算定、その他通損の算定、石綿分析調査
本業務で特徴的だったのは大量の庭石群でした。庭石群については3次元的に計測を行い、移転費用に係る体積を算出する必要がありました。
調査対象となる庭石群は広範囲に渡り不規則に積み重ねられた状態で、2mを超える高さまで積上げられた箇所もあったことから、計測には多くの時間と労力を要する上、安全上の懸念がありました。このためUAVレーザー計測を採用し、安全かつ正確に計測作業を行いました。
庭石群の総体積は、計測した3次元データから庭石表面と推定地盤面の点群データを作成し、点高法(四点平均法)により各10cmメッシュ内の体積の総和を求める方法で算出しています。
※庭石の体積については各計測エリアの空隙率を考慮し算出しました。
作業に使用した各基準
- UAV搭載型レーザースキャナを用いた公共測量マニュアル(案)国土地理院 H30.3
- 空中写真測量(無人航空機)を用いた出来形管理要領(土工編)(案)国土交通省 H30.3
業務名 | 令和元年度 沼⽥堤防(最下流地区)外用地調査等業務 |
業務内容 | 用地測量作業等 約4.7万m²、用地調査 土地利用歴調査 4.58万m²、木造建物 2棟、非木造建物 9棟、機械設備 1事業所、付帯工作物 1戸・11箇所、
立竹木 13.56千m²、墳墓 14m²、残地移転要件検討 1権利者、営業 1事業所、居住者 2世帯、動産 2戸・7事業所、
その他通損 11所有者、非木造建物算定 1棟、石綿分析調査 1式 UAVレーザー測量 0.72km²、地上レーザ計測 0.014km²、4級基準点測量 18点等 |
期間 | 2019年8月1日~2020年3月19日 |
事業主体 | 国土交通省四国地方整備局徳島河川国道事務所 |
レーザー:国土交通省(国土地理院を含む)やJIS(日本工業規格)ではレーザと称する
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