防波堤補修設計におけるASVマルチビーム測深、
UAV グリーンレーザー計測(深浅測量)

2021.4.10

地方港湾師崎港(知多郡 南知多町)では経年劣化により防波堤のコンクリートに割れ・剥離等の損傷が生じていたことから補修が必要となっていました。補修工事の設計に必要な基礎資料を得ることを目的として、まず深浅測量及び現地測量の実施により3次元地形データを取得し、基本設計および実施設計の工程に引継ぎました。
計測対象となった防波堤は地方港湾師崎港の一部で、離島に渡るフェリーの往来もある範囲を含むため、従来の測量手法に変えて自律走行無⼈ボートASVでのマルチビーム測深やUAV(ドローン)計測を⾏ない、詳細な3次元データを取得することになりました。
また、北防波堤の港外側は浅い水深の計測には不向きなマルチビーム測深機に変えて、UAVグリーンレーザーにより計測を行い、浅瀬の岩礁部分も含めた3次元地形データを取得しました。
これら複数の3次元計測機器を利⽤することで、現地作業での安全性を確保しつつ、正確な3次元地形データが効率的に取得できました。

業務名 港湾補修⼯事(統合補助)の内 設計及び測量業務
業務内容 4級基準点測量10点、3級水準測量1.09km、路線測量0.31km、現地測量0.02km²
(内、UAVグリーンレーザー計測0.01km²)、深浅測量(マルチビーム測深)0.049km²
防波堤補修設計1式、現地調査(劣化・損傷調査)1式
期間 2020年7月14日~2021年3月19日
事業主体 愛知県知多建設事務所

レーザー:国土交通省(国土地理院を含む)やJIS(日本工業規格)ではレーザと称する