老朽化した大正橋側道橋の撤去と更新設計
2018.4.30
大正橋と側道橋(2011年5月撮影)
左は大正橋側道橋(1929年竣工、歩道橋として利用)、右は大正橋(1975年竣工、道路橋)
業務前の大正橋の側道橋はSLが見える橋として知られていましたが、老朽化が著しく、手当の必要は明らかでした。
EJECはまず現地調査を行い、性能評価・リスク評価を行い、撤去・架け替えの方向性を導きだしました。
次に、上流側の歩道が撤去されてしまうことになるため、代替の歩道の整備について検討しました。歩道を設けるためには、1)大正橋の桁に取り付ける案、2)橋脚梁を拡幅して取り付ける案、3)単独で新しい橋を設ける案がありましたが、予備設計をして比較を行った結果 2)の方法を選択し、下部構造の梁を拡幅して道路橋への添架を行うこととしました。
詳細設計では構造物本体の設計に加えて、風が強い場所であるため風よけのパネル(有穴折板)設置や裾隠しのパネル(道路側)を提案しました。あわせて大正橋(道路橋)の耐震性能照査を行い、補強方法の検討も行っています。
既設側道橋の撤去については、河川管理者との協議し、流路の付替えをした上でブレーカー破砕撤去を行う計画となりました。
施工時には、発注者・施工業者・設計者の三者での協議や、施工中に発生した課題に対する検討も行い、2018年4月に無事供用を開始しました。
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橋脚鉄筋の露出
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鋼材の腐食
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更新前
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更新後 (橋脚を耐震補強した上で片側を拡幅し、側道橋をのせる)
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完成した側道橋の橋面
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拡幅した橋脚に側道橋をのせている
高覧に埋め込んだ夜間照明
なお、当社の業務ではありませんが、となりには旧橋橋台部およびトラス部材を利用した休憩スペースがあり、大正橋の歴史を示すパネルが展示してありますので、そちらにも寄ってみてください。
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旧橋橋台部およびトラス部材を利用した休憩スペース
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大正橋の歴史を示すパネル
業務名 | 単独公共単独交通安全対策事業(交安)撤去及び架替詳細設計業務委託国道353号大正橋側道橋渋川市北橘町八崎外地内、他 |
場所 | 群馬県渋川市北橘町八崎 |
期間 | 2011年3月~2015年10月(実態調査、予備設計、詳細設計、基礎工再検討、施工計画) |
事業主体 | 群馬県中部県民局渋川土木事務所 |
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