足瀬橋(鋼中路ローゼ橋)
2015.8.31
平瀬ダムの建設に伴い水没する市道の付替え道路の一部である足瀬橋に対して橋梁予備設計と橋梁詳細設計を行いました。本橋は急峻な谷部に位置し、谷底から路面までの高低差は約65mあり、路面より約10m下が湖面になる計画です。
橋梁形式は急峻斜面の工事を少なくすることや、ダム水位の影響を踏まえて、中路形式の鋼アーチ橋を選定しました。
維持管理を軽減する目的で耐候性鋼材を用いていますが、錆汁の落下により路面が汚れる可能性がありました。これを防ぐため、横繋ぎ材を省略したポニー構造を採用しています。
架設工法は地形条件を勘案し、ケーブルエレクション(斜吊)工法を選定しましたが、右岸側の取付け道路の完成時期が不明であったため、エレクションタワーの構築は交差市道(高低差60m)からクレーンにて資材を搬入する計画としていました。しかし、詳細設計後に計画の見直しがあり、この右岸側の取付け道路工事が先行して行われることになったため、2013年度に架設工法の修正設計を行いました。
2014年から上部工事が着手され2015年8月に完成しています。
路線名 | 市道宇津平瀬線 |
業務名 | 平瀬ダム錦川総合開発事業市道宇津平瀬線付替道路工事に伴う橋梁(足瀬橋)詳細設計業務委託 |
場所 | 山口県岩国市錦町広瀬地内 |
期間 | 2008年8月23日~2009年3月30日 |
事業主体 | 山口県錦川総合開発事務所 |
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