大規模斜面崩壊に伴う河道閉塞箇所対策

2016.3.31

赤谷2号砂防堰堤

2011年年台風12号により紀伊半島では多数の大規模な斜面崩壊があり、大きな被害が発生しました。
EJECでは、斜面崩壊後の河道閉塞での調査と監視により、更なる被害発生を抑制する業務を行ってきました。
本業務は、赤谷地区の河道閉塞箇所対策として、砂防堰堤の計画・設計を行ったものです。

大規模斜面崩壊と河道閉塞

深層崩壊は、深層の地盤がすべり面となるため、崩壊土砂が多量で、河道閉塞を引き起こす場合があり、その上流側には、湛水池が形成されます。

  • 大規模斜面崩壊と河道閉塞箇所

  • 河道閉塞による湛水地

赤谷2号砂防堰堤

多量の崩壊土砂により形成された河道閉塞箇所は、その上流にたまった水が越流することより閉塞箇所を浸食し、再崩壊するリスクが想定されました。
このため、越流水による浸食を防止するとともに、河道閉塞箇所の脚部を固定し、安定化を図るために、2号砂防堰堤を計画・設計しました。
計画されている3基の砂防堰堤の内、河道閉塞箇所の脚部固定を目的とした赤谷2号砂防堰堤が完成しています(2016年3月)。

業務名 赤谷地区天然ダム対策砂防施設設計業務
場所 奈良県五條市大塔町清水地先
期間 2012年6月15日~2013年3月29日
事業主体 国土交通省近畿地方整備局紀伊山地砂防事務所