宿坊大橋 支承機能調査
2022.3.31
宿坊大橋 全景
富山市が管理する宿坊大橋(PC5径間連続ラーメン箱桁橋 橋長470.0m)では、定期点検により支承の著しい腐食が確認されたため、その損傷状況を詳細に確認するとともに、支承機能が維持されているかの調査および支承の健全度を評価を行った上で、必要な補修設計を実施しました。
支承機能調査の内、水平移動機能調査は気温差が大きく橋桁の収縮の大きい夏と冬に行い、温度変化に伴う移動量を直接計測しました。
荷重支持機能調査および回転機能調査は光学振動解析技術(動画像による支承の変位量・回転量の計測技術)による調査を実施しました。
調査の結果、支承機能は維持されていることが確認されことから、支承防錆工と潤滑防錆剤注入工による補修設計としました。
鋼橋に比べ、支承の移動量が小さいPC橋においても光学振動解析技術を用いることで、支承と主桁の移動量を同時計測することが可能であり、計測精度の高い支承機能調査として有効な技術であることが確認できました。
気温差 約30℃で80mm程度の移動を確認
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夏季水平移動機能調査
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冬季水平移動機能調査
光学振動解析時載荷車両(10tダンプトラック×2台)
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計測カメラ設置(支承)
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計測カメラ設置(支承と主桁同時計測)
支承と主桁が同様の移動傾向であることを確認
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支承移動量計測結果
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主桁移動量計測結果
路線名 | 富山市山田八尾線 |
業務名 | 宿坊大橋支承補修設計業務委託 |
場所 | 富山県富山市 |
期間 | 2021年4月14日~2022年3月18日 |
事業主体 | 富山市建設部 |
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