撫養高架橋 ~耐震補強~
2018.2.22
撫養高架橋の耐震補強設計を行いました。既設の反力分散支承を固定化して支承を守りつつ地震力を全橋脚に分散させる方法を提案し、かつ固定箇所を削減することで補強諸元の合理化をはかりました。また、本橋は上下線あわせて68基の橋脚を有しているため、1基毎の補強の合理化が積み重なると大きな差となることから、補強方法の細部に注意を払い、補強工費縮減に努めました。例えば、アンカーボルトに高強度の材料を使用して本数を削減して削孔箇所を減らし、合理化をはかりました。なお、補強設計にあたっては立体骨組みモデルを用いた動的解析を適用しました。
技術的特徴としては、既設のゴム支承を守るために変位制限構造を新設して多点固定化し、支点条件を変更することで橋梁全体としての耐震性を確保するとともに補強の合理化をはかった点です。本橋はPC箱桁橋であり、上部構造の重量が大きいため各支点に作用する地震力も大きくなりますが、できる限り固定化する箇所を削減できるよう、動的解析によるパラメータスタディを多数実施して最適化をはかりました。
路線名 | 神戸淡路鳴門自動車道 |
業務名 | 撫養高架橋他1橋耐震性能照査業務、撫養高架橋耐震補強設計、他 |
場所 | 徳島県 |
期間 | 2010年度~2012年度 |
事業主体 | 本州四国連絡高速道路株式会社 |
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