タンザニア国初の立体交差が日本の支援で開通

2018.10.24

タンザニア国初の立体交差

ダルエスサラーム市街地と空港を結ぶニエレレ道路にタンザニア国ではじめての立体交差事業が完成し、2018年9月27日開通式が盛大に行われました。

  • 2橋の間(約12m)は将来の BRT(バス高速交通)用地として
    確保されている

  • ダルエスサラーム市街地と空港を結ぶニエレレ道路が 港からの
    物流路マンデラ道路を跨ぐ

事業の概要とEJECの関わり

タンザニア国第1の経済都市であるダルエスサラーム市の深刻な交通渋滞に対処するため、タザラ交差点の改善計画は2010年度準備調査(予備調査・基本設計)に始まり、2013年6月我が国の無償資金協力に係る交換公文(E/N)が交わされました。その後、様々な困難を乗り越えて、2015年10月に工事契約が成立し、約3年の工期を経てほぼ完成に至り、タンザニア連合共和国Magufuli大統領と日本の吉田大使の臨席のもと開通式を迎えました。

EJECは、東アフリカ諸国で多くの道路事業に実績を有し、この事業においても準備調査段階から調査・設計にかかわり、施工管理の一部も担当いたしました。今年、同市の都市交通マスタープランが当社の業務を通して更新されたことを契機に、同国のインフラ整備事業に益々の貢献を図っていけることを願っています。

<施設の概要>
発注者 タンザニア道路公社
施工業者 三井住友建設(株)
コンサルタント 独立行政法人国際協力機構(JICA)
受注者 オリエンタル コンサルタンツ グローバル/エイト日本技術開発 JV
工期 2015年12月1日~ 2018年10月31日(35か月)
道路延長 ニエレレ道路 1,263m、マンデラ道路 262m
橋梁構造 【基礎工】場所打ち鉄筋コンクリート杭(φ1.0m)
【下部工】鉄筋コンクリート構造
【上部工】425mx2橋梁
 主橋梁:3径間連続PC箱桁橋(L=l55m、W=8.5m)×2橋,
 アプローチ橋:連続PCホロースラブ橋(L=l50m×2橋、L=120m×2橋)
【取付け道路】鉄筋コンクリート擁壁および重力式擁壁
【附帯工】信号、照明設備、道路標識