技術協力による実務者支援でミャンマー事務所技術者による
初の設計橋梁が完成
2020.2.1
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ミャンマー現地スタッフ設計の橋梁
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施工時の現地説明会
ミャンマーの民間活用による道路整備に貢献
ミャンマー政府が重要施策として掲げる「民族和解、地方格差・貧困問題解消」に必要な地方インフラ整備のため、建設省では、新たに地方道路開発局(DRRD)を立ち上げました。しかし、ミャンマーでの道路・橋梁建設工事は、ODAなど国際開発支援による大型プロジェクトを除き殆どを建設省に所属する技術集団が担っているため、事業量の増大に対して人手不足が顕著で、省内の技術者育成および民間会社活用と、そのための制度改革が進められています。
EJECは2018年9月のミャンマー事務所設立前より、建設省および関連機関との技術交流を進めていました。その一環として地方道路開発局長の依頼を受け、ミャンマーのリソースで建設できる橋梁を設計した事務所初の設計成果であり、工事は2020年1月に完了しました。合わせて、設計後には工事の進捗に合わせて橋梁計画・施工に関する現地説明会や、建設省内の実務者を対象とした橋梁設計セミナーも開催しました。
技術協力の意義
今回は小規模な橋梁でしたが、洪水被害復旧や洗堀防止策など、ミャンマー特有の気候・地形を考えると、本橋梁は典型的な設計内容でした。この協力を通して共有された技術が、今後全国で進められる地方道路建設において、地方道路局はじめ建設省などの実務者に役立っていくものと期待しています。また、EJEC事務所現地スタッフにとっても詳細図作成、数量計算など貴重な実務経験となり、受発注者双方にとって有意意義な技術協力でした。
今後の抱負
日本の国際協力機構(JICA)も含め、国際開発機関の後押しで大小多くの道路整備プロジェクトが全国展開されようとしています。本技術協力以降には、地方道路開発局から「地方橋梁設計業務」も受注しており、日本国内技術者の技術支援を得ながら、質、量ともに現地スタッフの充実を図り、ミャンマーにおいて必要不可欠な建設コンサルタント会社に成長していければと期待しています。
橋梁名 | Auyin Bridge(ミャンマ-国(首都)ネピドー市内) 橋長L=18m, 単径間RC-T桁橋、控え式石積み擁壁(洗堀箇所の復旧のため) |
適用基準 | AASHTO LRFD(活荷重 AASHTO HL-93) |
期間 | 2019年4月~2020年1月 |
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