マラウイ国リロングウェ西地区地下水開発計画

2009.3.31

作品集:マラウイ国リロングウェ西地区地下水開発計画

アフリカの最貧国の一つであるマラウイ国では、国民の85%が村落部に住む農民であり、2004年当時25%以上の人が手掘りの浅井戸や沼などの非衛生的で不安定な水源を利用し、女性や子供に長時間の水運搬労働を強いられてきました。マラウイ政府は、2015年までに安全な飲み水にアクセスできない人口を半減させるという国連ミレニアム開発目標の達成に向けて給水施設の建設を進めてきましたが、首都への農産物供給地域として発展が期待されつつも60%以上の人が安全な水源アクセスできないリロングウェ県西部2郡について、日本の無償資金協力による深井戸建設を要請しました。
本計画では、この地域に296本の深井戸を建設することとし、給水率を39%から49%に向上させ、約132,000人が裨益しました。また、井戸の利用者住民が自主的・持続的に運営・維持管理できるよう住民啓発活動及び地域の井戸修理人の養成活動を支援しました。併せて、この計画では井戸建設に使用する井戸掘削関連機材1式を調達し、今後の地下水開発需要に応える政府の能力向上に資することとしました。

業務内容 無償資金協力による村落給水事業
場所 マラウイ国リロングウェ県カロロ・コンゴニ
期間 2004年10月~2009年3月
事業主体 独立行政法人国際協力機構/マラウイ国政府
計画概要 深井戸建設(296本)、機材調達(掘削機・支援車輛)、井戸利用者住民啓発活動支援