初日の苦労、翌日接続をはたす


 というわけで9月5日(日)トルコ航空にて出発。順調に飛行して夜8時ころイスタン ブール到着。ホテルは新市街地ボスポラス海峡を望むスイスホテル。超高級ホテルであるが日本の土木学会等の調査団ということで格安(それでもかなり高 い)。ホテルの挌はインターネット接続の可否の大きな要因である。さっそく部屋の状況を確認、ベッドサイドではなくデスクの所に電話のジャックと電源があ る。ただし、スタンドの関係で暗い。これはがまんする。電話のジャックは本の情報通り日本と同じ。電源もちゃんとつながる。まずは接続を試してみるがやは りだめ。

 どうも電話番号がおかしい。普通の市外局番とちがう。接続先の番号と理解してパソコン に入れてきた番号の局番はイスタンブールと同じであることがわかった。接続先はイズミールと書いてあった。よく見ると、設定してきた番号は問い合わせ先と ある。ということはもう一つ書いてある変な番号、0822から始まる番号があり、これのよう。ここまででもう疲れて寝ることにした。

 翌朝6時に起きてホテルのビジネスセンター(インターネットも可能)で調べるがよくわ からない。そこのスタッフに聞くと、0822から始まる番号は通信専用の回線だという。どうもこの番号が正しいらしい。この接続先(トルコのプロバイ ダー)がどこにあるのか結局判らなかった。ホテルからの電話の請求は市内のようであった。

 その日はうまくいかず、午前中はブリーフィングや全体会議、午後、イズミットの石油精 製所を調査。ここは数日にわたって炎上した所である。調査の途中インターネットに接続できないという話をしたら、なんとダークホースが現れた。科学技術庁 防災科研の志波さんが一発で接続できたという。今回のためにIBMのプロバイダーに加入し、ローミングの手続きもしてきたとのこと。接続のこつを聞くが彼 は指示通りにやったとのことで要領をえない。もうひとり大坂土質試験所の香川さんが接続をはたしていた。ただし彼はついこのあいだまでトルコにいて接続先 をこちらにもっているとのこと。彼から耳よりの情報、すなわち、電話はトーンではなく、パルスであると。

 これは以外であった。日本ではもうほとんど電話はトーンであって、ここもなにしろ高級 ホテルであるしトーンだとばかり思っていた。トーンの設定で電話するとモデムがちゃんと電話してくれる。パルスでもやってみたが電話してくれない。した がってトーンだとばかり思っていた。

 電話番号は確実なものとなり、通信がパルスであることもわかった。その夜、皆さんは市 街へ食事に行ったが、体の調子がいまひとつすぐれないこともあって、一人部屋で接続にトライ。いいところまでいくが最後のところでうまくいかない感じであ る。いろいろ設定をいじった末、設定を最初からやりなおすことにする。最初から説明を読みつつ(ローミングサービスのホームページに出ていたもので日本で 印刷してきた)忠実に実行。これで次の問題が判明した。日本で設定してきた個人の認証番号が間違っていた。 これはわかっていたはずであるが、なぜか間違って打ち込まれていた(日本の番号に付加する部分を忘れていた)。これを正しく打ち込んで、終了。さっそく接 続するとようやく接続がはたせた。インターネットの接続は何度もやってその度に苦労してきたが、つながるとやはり嬉しい。本来はこんなに苦労するはずのも のではないが、なにしろ設定の組み合わせの数が多すぎ、なんだかんだでやはり苦労するのである。さっそく日本に到着を知らせるメールをだしたことは言うまでもない。ただし一日遅れだけれど。それから、接続の設定で、自分の現在位 置(発信元)を選んで設定していくところがあるが、あれは無視したほうがよいと思う。時々変なことになる。無視して番号をベタ打ちした方が確実のようであった(国番号、市外局番等の欄は入力せず、実際にかける番号をう つ、たとえば、内線からの発信であれば、0、53855111といった具合)。


アドパザール-液状化による建物傾斜