〜被害の特徴など〜
- 地震動は広島市などでは250gal程度であった。鳥取県西部地震に比べて全体に被害は小さい印象であ
る。屋根にビニールシートをかぶせた家屋はそれほど(鳥取県西部地震に比較して)多くはなかった。
- 地盤の液状化も局所的である。広島市、呉市などの埋立地で噴砂が確認された。しかし、例えば広島市の埋
立地は相当の範囲で液状化してもよいものと考えられるが、噴砂の確認された場所は限られている。
- 構造物では山陽新幹線のラーメン高架橋の中間梁部にせん断亀裂が発生した。
柱部に被害は見られず機能的な支障とはなっていない。
- 西瀬戸自動車道にかかる長大橋はほぼ無被害であった。ただし、来島海峡第1大橋のセンターステイケーブ
ル(主ケーブルと桁をつなぎ風や地震動に対して安定させる部材)4本は全て破断した。これは強地震動に対しては破断することを見込んで設計されたもので、
当面の機能としては問題ない。
- 斜面崩壊、落石などは相当にあったようである。我々は愛媛県で1件見たのみである。
被害調査報告(PDF)
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