能登地方では、大規模な宅地造成地はなく、宅地における盛土被害は規模も小さく、数も多くないようである。道路や鉄道についても、高盛土は少なく、地震動の大きさの割には、盛土崩壊は少ない。ただし、能登有料道路は例外であり、盛土部分が多く、被害箇所も多い。
能登有料道路は、金沢市と穴水町を結んでおり、長さ82.9kmと一般有料道路としては国内最長である。「日本の道100選」にも選定されている。昭和57年の開通であり、石川県道路公社が管理している。
ここでは、我々が調査した下記2地点について、状況写真を示す。
○能登有料道路(土川付近)
○能登有料道路(横田IC)
(独)土木研究所や国際航業・パスコによる航空写真を見ると、徳田大津ICと穴水ICの間では、盛土の被害率がかなり高いようである。
他では、国道249号線の志賀町と輪島市の境に近い大福寺辺りで、盛土崩壊等の被害が集中して見られた。
○国道249号(志賀町大徳寺付近)