2007年3月25日(日)9時42分頃、能登半島でM=6.9の地震が発生した。被害状況(4/20現在、消防庁発表)は、死者1名、重傷者29名、全壊582棟、半壊1101棟である。被害の多くは輪島市、ついで穴水町、七尾市、志賀町でのものである。
当社では、被害の概略をつかむ調査と、被害の詳細や復旧について把握する調査の2回の調査を実施した。
1回目の調査は、3月28〜29日に行った。主な調査地点を下図に示す。
およそのルートは、下記の通りである。
28日:能登空港→輪島市中心部→輪島市門前町地区
29日:和倉温泉→七尾市中島町→穴水町→志賀町富来
2回目の調査は、4月9〜10日に行った。地震観測点、斜面崩壊、住宅・液状化・災害対応と班別に調査を行った。
本速報は、以上を取りまとめたものである。
今後、詳細分析を行った項目については、個別に学会等で発表していく予定である。
なお、このエリアの平成の市町村合併は以下のようなものである。
平成16年10月1日 旧七尾市、鹿島郡田鶴浜町、鹿島郡中島町、鹿島郡能登島町の1市3町が合併し、七尾市となる。合併後の人口は、約62,000人である。
平成17年9月1日 旧志賀(しか)町、旧富来(とぎ)町が合併し、志賀町となる。
平成18年2月1日 旧輪島市、門前町が合併し、輪島市となる。合併後の人口は、約35,000人である。