穴水駅とK-NETの間のエリアで、多くの住宅被害が見られた。いずれも古い木造住宅の被害である。輪島市では板張りが多かったが、穴水町ではモルタル壁が多い。3段目に典型的な事例を示したが、新しい住宅は無被害である。
写真の4段目に示すように、早い段階で安全を示す緑色の紙が貼られており、住民の早期の平常生活復帰に役立ったのではないかと思われる。
穴水小学校の校舎は耐震補強が行われており、校舎の被害はなかった。輪島市門前町でも同様であった。ここ数年、自治体により学校建築の耐震診断・補強が進められてきているが、その効果が現れたと言える。仮に被害を受けていると、授業中であれば生徒・教師の生命が脅かされるし、クラック程度で済んだ場合でも、避難所として使えなかったり、授業を行えなかったり、様々な重大な障害が生じる。このような確実に効果が見込まれることについては、他でも早急に対策が講じられるべきと思われる。
典型的な新旧住宅の対比 |
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1回目の調査の段階で、緑(安全)の紙が貼られていた。 |
開口部が多く弱いとされる商店の被害は、それほどでもない。 |
穴水小の講堂で妻壁が被害を受けた。 |
校舎は耐震補強が行われており、目だった被害はなかった。 |