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2004年12月26日 インド洋地震(スマトラ島沖地震)・津波

タイ西海岸の被害の概要



20050228
日本技術開発

1. は じめに

2. 地震津波の概要

3. 調査エリア及び被害の概要

 3.1 カオラック

 3.2 プーケット島


1.はじめに

インド洋地震・津波災害に対して、地震発生2ヶ月後の2月18日からタイ西海岸のプーケット島、カオラックを現地調査した。その概要を報告する。

調査時期:2005年2月19日(カオラック)、20日(プーケット島)
調査者:磯山龍二(パブリックマネジメント事業部)

2.地震・津波の概要

12月26日午前7時58分頃(現地時間)、スマトラ島北部のインド洋を震源とする地震が発生した。米国地質調査所によるこの地震の震源域を図1に示す が、マグニチュード9 を 超える巨大地震で、震源域はスマトラ島北部沖(破壊が始まった地点:震源)からアンダマン諸島にいたる1000kmにも及ぶものであった。この地域はプ レートの境界にあたり、典型的なプレート境界の海洋型地震であった。

  

図1 米国地質調査所(USGS)によるインド洋地震の震源域-黄色い点が余震-こ の領域がほぼ震源域
スマトラ島北部はほぼ震源域に含まれる
(http://earthquake.usgs.gov/eqinthenews/2004/usslav/)

この地震により津波が発生、インド洋沿岸のスマトラ島、タイ西海岸、インド、スリランカ などに津波が押し寄せた。研究機関によるこの津波の数値シミュレーションは以下にリンクがまとめられている。

http://www.drs.dpri.kyoto-u.ac.jp/sumatra/index-j.html#model

また各地の津波高さ等の情報は以下にまとめられている。

http://www.tsunami.civil.tohoku.ac.jp/


ちなみに津波の高さは、カオラックで約10m、プーケット島で約6m程度であった。

以上はいずれも東北大学災害制御研究センターによるもので、これら以外にも様々な情報のクリアリングハウスとなっている。

3.調査エリア及び被害の概要

3.1カオラック(Khao Lak)

UNSAT(http://unosat.web.cern.ch/unosat/asp/prod_free.asp) による衛星写真地図を掲載するが、南のNational Park Khao Lakとある岬から中ほど鳥の嘴のように突き出たLaemPakaranagを経て、やや上方のNamKaenの集落までを調査した。



このエリアはきれいな海岸が続き、リゾートになっている。津波の高さは10m程度であった( インド洋地震津波災害調査研究グループによる)

表の写真は各場所の代表写真。各写真をクリックするとその場所で撮影したそ の他の写真がでます。
 
1Khao Lac 南の岬の北のビーチ。これらのビーチは瓦礫などが 片付られはじめていた。復興に向けての動きか。
 
2 南の岬から北の海岸を望む。先端は北側の岬。以下の写真はこれらの ビーチの状況
この中にこの場所の衛星写真(地震前後を比較したもの)があります
 
3 南の岬からすぐのビーチ。ここは3階まで津波が来ていたよう。
 
4 海岸から200〜300m程度は離れたところ。警察の警備艇が打ち 上げられていた。最近のニュースではこの船をこのまま保存、津波博物館を作るとのこと。
 
4-1ビーチとホテルの間におそらく人工のラグーンがある。歩道橋、基 礎はあるが波力にはとても耐えられそうにないもの。
 
5 Leam Pakarang。岬の南。元は小さな川だったところ・ 大きく洗掘され入り江のようになっている・手前、向こう岸両方ともリゾートであったが、津波で建物がかなり流された。我々が行った際はきれいに片付けられ ていた。
 
6 Leam Pakarang ここは池のよう。手前の道は盛土にて復旧されているが盛土が流された?
 
7 Nam Kaen。漁村。船が打ち上げられている。この村は3方を 海に囲まれており津波の被害が大きかったようである。村落の被害は壊滅的。軍隊が家の復旧をしていた。タイの村で一番人的被害が大きかったといわれる。

8 Leam Pakarang の岬のやや北に位置するリゾート。壊滅的。片付けもなされずにそのまま。


3.2プーケット(Phuket)島

UNSAT(http://unosat.web.cern.ch/unosat/asp/prod_free.asp) による衛星写真地図を掲載する. 調査はPatong Beachからスタート、南に下がり、再び、PatongBeachに立ち寄り、さらに北に向かった。写真整理の都合上、この順番で掲載する。

画像をクリックすると大きな画像を見れます。



表の写真は各場所の代表写真。各写真をクリックするとその場所で撮影したそ の他の写真がでます。

9. Patong Beach この女性の頭くらいまで津波が北ようであうる。

10. Karon Beach 比較的被害は小さいようであった。

11. Kata Beach ビーチの北端の小川。洗掘されている。

12. Kata Noi Beach ここは被害は軽微のように見える。

13. Kata View Point ビューポイントから北を望む。Kata Noi, Kata, Karonとビーチが続く。

14. Naihan Beach ほとんど被害はなさそう。小規模なビーチ。

15. Kata Noiビーチを上から撮影。

16. Patong Beach再び。北側のビーチの端。この橋は異常なし。

17.Kamala Beachのやや南のリゾート。

18. Kamala Beachの南側の橋。橋脚が損傷?

19.Kamala Beach 北側。このビーチは全体に低く被害は大きい。

20. Bang Thao Beach 非常に区急なビーチ。やや高いせいか被害はなさそう。

本件に関するお問い合わせ:日本技術開発潟pブリックマネジメント事業部
ライフライン耐震・保全部

END(先頭に戻る)


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