中越地震による魚野川流域下水道(堀之内処理区)の被災状況
調査日:平成16年10月29日(金)
1.魚野川流域下水道(堀之内処理区)の位置
出典:
参考XLS:
2.堀之内処理区の被災状況(調査した被災箇所の位置はMAP 地図出典:国土地理院)
1)
堀之内浄化センター(平成4年8月供用開始)
出典:国土交通省調査(平成16年10月26日21時)
放流施設 濃縮タンク 消化タンク 塩素混和池 最終沈殿地 反応タンク 最初沈殿地 流入P・分配槽
浄化センター内の施設配置(写真出典:
被災の確認状況
詳細な被害調査は、既にコンサルタントが実施。各所に測量等の跡が見られた。
@ 地震により魚野川堤防が全体に沈下し、魚野川河道側、処理場側の両側へ盛土が変動(はらんだという感じ)。
これにより放流樋管周辺にも歪みが発生。
Photo 堤防被害 |
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Photo 樋門周辺 |
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Photo 樋門被害 |
上部ズレ |
下部ズレ |
− |
A 地盤の液状化に伴い、敷地が全体的に沈下。
沈下量は全体的に50cm程度、舗装のめくれから魚野川と反対方向に若干の水平流動もあったものと考えられる。
管廊部分は沈下量、移動量とも小さい。
本浄化センターの基礎は基盤上の直接基礎で施設自体は沈下せず、流動にも抵抗したものと考えられる。
水処理系は、近年増設された施設(上記写真では左側の白っぽい部分)の方が沈下が小さい。
余剰ガス処理施設棟は地盤の液状化のためか若干傾斜している(実測していない)。
Photo 管理棟 |
玄関 |
玄関 約25cm |
側面 約30cm |
Photo 汚泥棟 |
出入り口 |
東側 約15cm |
管理棟側約50cm |
Photo 水処理 |
側面全景 |
AT出入口約40cm |
− |
Photo 濃縮槽 |
全景 |
配管等離脱 |
濃縮棟 |
Photo 消化槽 |
全景 |
約20cm |
約20cm |
Photo ガスタンク |
全景 |
約15cm |
− |
Photo 管廊上部 |
汚泥棟前 |
水処理施設前 |
− |
Photo 外構他 |
擁壁ズレ |
− |
余剰ガス棟傾斜? |
2)
竜光ポンプ場(水管橋)
@ ポンプ棟
周辺地盤の液状化が原因と思われる沈下。
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A 水管橋
a)水管橋及びA2橋台、A1橋台
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b)水管橋添架配管の継ぎ手変位及び漏水。橋台とともに立上り配管上部は抵抗したものと考えられる。
・配管上部ズレ及び漏水。
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・立上り配管下部ズレ。下部は地盤の液状化〜流動化に追従し河道側へ滑り変位したものと考えられる。
橋台基部との挙動の違い、地盤の挙動がコンクリートの剥がれ等から推測される。
写真A290063は、上部と下部で管の挙動が異なったため傾いている(橋台側面とのズレで推測)。
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c)水管橋下部工のクラック。橋台基部が河道方向へ押され抵抗、これにより河道側の側面にストレスが発生。
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B その他
・ポンプ場周辺及び水管橋周辺の液状化
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・ポンプ場前の道路陥没
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・JH関越自動車道での被害(盛土沈下〜はらみ、支承部破損)
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3)
宇賀地ポンプ場(圧送管破断)
@ ポンプ棟
・全景
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・搬出口で確認した沈下状況、敷地の沈下量は約50cm。
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A 圧送管
・破断した管の撤去復旧作業。仮設管路と思われるフレキシブルパイプ。
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B 周辺状況
・うかじ橋の被害
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・傾いた電気設備工事の仮設事務所
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・隣接する田圃での液状化?
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・近傍の農業施設(ポンプ場)の配管で継ぎ手ズレ。地盤の流動化?による地表面の変状も見られる。
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処理場周辺以外では、周辺地盤の沈下等が見えるものの極端なマンホール浮上は確認できなかった。
・堀之内浄化センター周辺(新道島地区)の管渠浮上(最大で約60cm)。隣接する田圃には液状化の痕跡(噴砂)がある。
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・堀之内2号幹線(
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・堀の内町田川地区。交差点付近で約40cmの陥没と若干のマンホール浮上(蓋はロック式で開かない)。手前がマンホールポンプ。
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3.堀之内浄化センターの概要
[URL http://www.pref.niigata.jp/dobokubu/ryuuiki/jimusyo/horinouti.html ]
[URL http://www12.ocn.ne.jp/~shingeko/horinouti.html ]