津波


(1)大津漁港

津波によって漁船が陸上に打ち上げられている。周辺の自動販売機の倒壊が見られたが、震動によるものか、津波によるものかは不明。


打ち上げられた漁船がそのまま放置

同左


(2)アセツツリ川

旧釧路川の支流で釧路市古川町、下水処理場の裏で旧釧路川に合流する小河川。津波による材木の遡上が見られた。釧路川との合流部分の約700m上流に貯木場があり、津波(引き波)によって材木が一度下流に流れた後、再度の津波で支流のアセツツリ川を遡ったものと思われる。釧路川との合流地点から上流側に約1.5kmの地点に2本、約800m地点に数多くの材木が見られた。1.5kmの芦野から上流は暗渠になっており、材木はここで止まった。800m地点は国道44号線と交差する箇所であり樋門がある。樋門に一部の材木がはさまれたことから、大部分の材木はこの約800m地点で止まったものと考えられる。
津波の高さは両地点で60〜70cm程度であった(草に残った痕跡から推測)。

概略位置はこちら(ベースマップはカシミール3Dによる)


釧路川との合流地点から約1.5km地点の材木。川はここで暗渠となる。

合流地点から約800m地点

樋門に材木が挟まっている。これが堰となり、他の材木をこの地点に留めたと考えられる。

十勝沖地震被害調査トップへ戻る

EJEC 地震防災分野のご紹介 へ戻る

エイト日本技術開発トップへ戻る