(1)池田町千代田(自然斜面)
平成14年10月の台風により発生した斜面崩壊箇所。昨年度から対策工事が行われている。昨年度は砂防ダム(写真中白色の構造物)のみ施工され、今年度斜面保護工及び排水工を施工する予定だったが、今回の地震でダムが動いた上、破損してしまった。
ダムは2列。背後斜面は裸地のまま放置され、ガリ浸食されている。保護すべきではないかと思えた。
斜面の全景。下方に2列のダムが見える
地山は半固結の砂岩が主体。ほぼ水平に堆積している。崩壊土砂は有機質の粘土混じり砂。表土の部分が崩壊したのだろう。
上流側ダム中央部のクラック。衝突でできた模様。ダム軸はほぼE-W方向。
現地で調査中だった北海道庁の方の話では、ダムは谷側へ5cm程度傾動しているとのこと。写真中央部ダムの谷側に噴砂らしきものあり。
噴砂らしきものの近接写真。崩壊土砂の液状化?それとも単なるガリ浸食だろうか。