衛星SARデータで老朽ダムの安全管理に挑む!
〜宇宙の”目”を取り入れて効果的・効率的な
社会インフラ管理の実現へ〜
EJECの技術が学会サイトに実利用事例として掲載されました
2025.2.26
日本リモートセンシング学会主催「第77回(令和6年度秋季)学術講演会」において株式会社エイト日本技術開発(EJEC)が発表した「(A10)農業用ダム監視を目的とした衛星SAR干渉解析の適用性について」がリモートセンシング実利用事例として紹介されました。
●リモートセンシング実利用事例の紹介(一般社団法人 日本リモートセンシング学会 実利用事例 第77回(令和6年度秋季)学術講演会)
●講演での発表パワーポイント資料(PDF2.5MB)
社会インフラの老朽化が進む中、特に中山間地域に多く存在する農業用ダムの安全管理は重要な課題となっています。これらのダムの管理においては、管理者の高齢化や人手不足、アクセス困難な場所にあるダムが多いなど、さまざま問題が顕在化しています。
このようなダム管理に対する課題を解決するため、EJECは衛星SAR干渉解析を用いたダムの遠隔監視技術の研究開発に取り組んでいます。衛星SARは天候に左右されず、広範囲を定期的に観測できるという利点があり、ダム管理の省力化・高度化に貢献できる可能性を秘めています。
講演では、異なる型式の農業用ダム3基(ロックフィルダム、アースフィルダム、コンクリートダム)を対象に、衛星SARデータを用いた、ダム監視の適用性について検討を行いました。その結果、植生繁茂の影響が小さい環境では、ダム堤体部で良好な干渉性を示すことなどが確認されました。このことより、SAR衛星データを活用することで、ダムの広範囲かつ定期的な監視につながるものと期待されます。
EJECは、現場ニーズに合わせたさまざまな衛星データの利活用を進め、多様な社会インフラの課題解決や環境の保全に貢献してまいります。
株式会社エイト日本技術開発
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