日本・タイ防災セミナーにて講演
2014.9.19
2014年9月8日、タイ国バンコクの日本大使館で行われた「第1回日泰自然災害軽減セミナー」において、当社防災保全事業部の末冨(グループマネジャー)が日本の防災技術、特に耐震設計における設計地震動等に関して講演しました。
タイ北部ではしばしば地震が発生しいていますが、本年、2014年5月にはチェンライ県でマグニチュード6.0の地震が発生、地震防災の機運が高まっていることから、宇宙航空研究開発機構(JAXA)及び日本大使館が共催する形で開催されたものです。
日本側は千葉大学山崎教授の基調講演に続き、東工大、広島大学の研究者が、リモートセンシング技術の主に地震防災への活用や衛星写真とGISを活用した建物インベントリー調査等について発表を行い、タイ側は5月の地震による被害の状況、タイ国内の地震環境や地震観測体制、活断層調査の状況等について発表を行いました。㈱エイト日本技術開発の末冨は「地震ハザード・リスクの評価、設計地震動の設定とダムなどの耐震解析の現状等」について講演しました。
参加者はタイ側が30名(政府関係者、大学関係者)、日本側が24名(大使館、JICA、国連食糧農業機関、大学関係者、情報通信研究機構、ゼネコン・コンサルタント等)と盛況でした。
講演後のパネルディスカッションでは、タイ側参加者からタイにおける耐震設計の現状、普及の必要性(北部地方で耐震規程適用)、設計等における地震動評価手法の導入の必要性が指摘されるなど、地震関連技術への強い関心が表明されました。
両国は、このセミナーを初回として今後とも地震ばかりでなくあらゆる災害とその対策などに関して継続的に情報交換していくことが確認されました。
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防災セミナーの様子と発表する末冨
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発表者:下右から2番目が基調講演を行った千葉大学山崎教授、
上右端が末冨
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