小田川災害復旧検討、他関連業務(平成30年7月豪雨災害)
2020.3.31
復旧状況
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<被災直後>
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<復旧後 2021年6月時点>
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<被災直後>
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<復旧後 2022年3月時点>
一級河川高梁川水系小田川等では、2018年7月7月5日~7日にかけ梅雨前線の停滞により長時間、広範囲に渡る激しい降雨があり、各地で様々な被害をもたらした災害となりました(平成30年7月豪雨災害)。高梁川水系では水位が高い状態が長時間継続するとともに、本川と支川小田川の水位が高くなる時間が重なり、小田川の洪水が流れにくくなるバックウォーター現象等が発生し、特に小田川及びその支川が随所で破堤した真備町では51名の方が亡くなるなど被害が大きく、岡山県下では66名の人的被害、全壊家屋が2,000棟を超える激甚な被害となりました。
EJECは災害復旧対策検討及びそのために必要となる測量やその他関連する様々な対応を行いました。その後、小田川支川末政川、高馬川、真谷川において、堤防質的強化対策検討及び築堤・護岸詳細設計を実施しました。堤防の被災要因は越水が主たる要因であるものの、堤体内への浸透による強度低下が堤防決壊を助長した可能性が推察され、越水対策に加えて浸透対策を行うことで堤防強化を実現できる設計としました。
また、今後の整備目標として平成30年7月洪水と同規模の洪水に対して、人家等浸水被害の解消を目指す治水計画及び河道計画の検討を行い、河川整備計画変更(案)の作成にも携わりました。
<業務概要>
(1)災害調査、緊急対策
- 被災箇所について、応急復旧、災害申請資料の作成
- 災害復旧対策検討として、大型土嚢のうや遮水シートなどの応急復旧に必要な図面作成
- 破堤箇所における緊急対策の一環として鋼矢板二重式工法による締切検討
- 一般災・関連災における災害申請書作成補助(現地調査、説明資料・参考資料の作成)
- 災害申請後の追加事項・変更事項等についての修正補助作業
- 後の災害査定設計に向けて、現地被災写真のほかドローンによる写真撮影、レーザー測量による点群データの取得
(2)護岸詳細設計(末政川L=1,480m、高馬川L=760m、真谷川L=1,210m)
- 小田川の現況堤防高まで堤防を嵩上げ
- 狭隘な堤防断面の堤防拡大
- 浸透流解析・安定性照査・対策工検討を行い浸透対策工決定
(3)治水計画及び河道計画の検討
- 高梁川水系小田川ブロックの河川整備計画の変更検討
- (流域及び河川の概要に関する内容の時点更新、平成30年7月を加味した治水計画及び河道計画の検討、河川整備計画変更(案)の作成)
業務名 | 小田川災害復旧検討外業務 |
場所 | 岡山県倉敷市外 |
期間 | 2018年7月8日~2019年3月29日 |
事業主体 | 国土交通省 中国地方整備局 岡山河川事務所 |
業務名 | 31-15,31-15,31-10公共河川工事(護岸詳細設計) |
場所 | 岡山県倉敷市真備町有井他 |
期間 | 2018年9月12日~2019年5月31日 |
事業主体 | 岡山県備中県民局 |
業務名 | 高梁川水系小田川ブロック河川整備計画変更検討業務 |
場所 | 岡山県倉敷市他 |
期間 | 2019年1月7日~2019年11月30日 |
事業主体 | 岡山県土木部 |
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