中学生対象の職場体験で講師として参加。わかりやすい説明に奮闘

2024.11.28

東京都は、都内の公立中学校等の生徒を対象に、社会の一員としての自覚を促し、勤労観・職業観を育むために「中学生の職場体験」を実施しています。今回、この取り組みの一環として、大田区建設工事課が大田区立蒲田中学校より3日間の職場体験の依頼を受け、参加生徒5名に講義と現場実習で土木業界の魅力を伝えました。
生徒には、建設プロセスの全体像を示すことで建設産業全体の理解へとつなげることが大切なため、計画、設計、調査、維持管理の各会社が連携し、それぞれの講義などを担当しました。
株式会社エイト日本技術開発(EJEC)は建設コンサルタントの仕事内容や橋の維持管理の考え方について説明しました。
少し難しい話もしましたが、生徒の皆さんは熱心に受講されていたので、私たちの仕事の内容について何か記憶に残るものがあったのではないかと期待しています。EJECの担当講師は中学生向けにできるだけ平易な表現や話し方に努めたようですが、これが難しく、良い勉強になったとのことです。

プログラムの内容

受講者:第2学年 5名
企画:大田区建設工事課

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  • 講義の会場は(株)アイ・エス・エス東京本社

  • EJECで準備した説明資料

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講師を体験した感想

【山﨑】
中学生を対象にした講義であったため、スライドに記載する言葉・文字量・写真、そして説明するときの言葉選び・速度などにも気を使うことが重要であり、また難しいことだと学びました。普段使用している言葉でも生徒に分かるよう噛み砕いて説明しようと改めて見直したことで自分の理解度も高めることができました。普段の資料作り、打合せでの説明でも今回の講義で学んだことを意識し、改善していきたいと思いました。

【木野村】
当社に期待された内容が座学的な位置づけにある中、中学生にとって、どのようなスタイルで学んでもらうことがベストかを考えるのは非常に難しい作業でした。参加メンバーからアイディアを募り、プログラム内容を固めていきましたが、自分の力不足を痛感しました。説明スライドの作成では「社会資本」など当たり前に使用している単語をいざ簡単な言葉で説明しようと思うと表現が難しく骨が折れました。
本番では、身振り手振りを交え、難解な単語は避けできるだけゆっくり丁寧に説明することを心掛けましたが、逆に時間が長くなってしまい中学生を疲れさせてしまいました。
今回の職場体験に参加して、企画・進行の大変さや、専門的内容を一般の方に説明することの難解さを改めて体感するとともに、自分を見直す機会となり、大変貴重な体験をさせていただいたと感じています。

【宇根本】
講義での出題に対して参加者の皆さんが熱心に取り組んでくれる様子を見て、少しは建設業界に興味を持っていただくことができたと感じました。
ライフサイクルコスト(LCC)に関して、専門技術者が普段あまり気にしないような視点からの質問をいただき、一般の方が何に着目しているか認識でき、良い刺激を受けました。