日建連表彰2023「赤谷3号砂防堰堤工事」第4回土木賞を受賞

2023.9.1

EJECが設計を担当した「赤谷3号砂防堰堤工事」が日建連土木賞を受賞しました。

「土木賞とは」

日建連表彰「土木賞」の選考は、プロジェクト・構造物の事業企画、計画・設計、施工、環境及び維持管理等に関する総合評価に基づいて行うものとします。この際、施工プロセスの視点(施工プロセスの改善、良質な社会資本の効率的創出、土木技術の発展・伝承など)を重視します。 (日本建設業連合会HPより)

【概要】
奈良県五條市大塔町清水地区の赤谷川において、2011年9月の台風第12号による紀伊半島大水害により、崩壊土砂量 約 1,138 万 m3の深層崩壊が発生し、河道閉塞(天然ダム)が形成されました。赤谷3号砂防堰堤は天然ダムの侵食や土砂流出防止のために整備された砂防堰堤であり、一連の対策施設の中で最も上流に位置し、深層崩壊斜面に近接した砂防堰堤です。
赤谷川の天然ダム対策としては、最初に仮排水路が整備され、その後2号砂防堰堤の施工中に数十万m3といった規模の大きな再崩壊が複数回にわたって発生したため、深層崩壊斜面の近傍は安全確保のため、立ち入り禁止区域となりました。このため、最も深層崩壊位置に近い3号砂防堰堤は、無人化施工で整備する計画となり、当社では、無人化施工で施工可能となる砂防堰堤の構造とするための設計や施工計画を行いました。

赤谷3号砂防堰堤工事

赤谷川の深層崩壊位置と一連の砂防堰堤(最上流の砂防堰堤が3号砂防堰堤)(鹿島建設提供)

深層崩壊位置と赤谷3号砂防堰堤の位置関係(鹿島建設提供)