新技術(ICT)を用いた地下構造物点検手法の提案
2021.3.31
使用した衝突回避センター付飛行型ロボット
大阪府は、局地的な集中豪雨が生じた場合の備えとして、1990年代より雨水貯留施設である地下河川の整備を進めてきました。
大阪府が管理する調節池24ヶ所、地下河川立坑13ヶ所、北部地下河川14km、南部地下河川13kmの点検を、より効率的に行うための手法を検討しました。
従来の点検方法は人による近接目視点検であり、人口減少に伴う働き手の不足により点検が行き届かなくなることが懸念されています。
今回の検討では、衛星を使ったGPSが使用できない地下構造においても安定飛行が可能な新技術ロボットを用いて、画像撮影による点検の有効性を評価しました。そこで検討対象として、地下構造物である立坑、地下河川、調節池を選定し、画像撮影を行いました。
画像データから、コンクリートの劣化状況などを読み取り、健全度の評価と損傷解析を行いました。その結果、近接目視点検と比べて遜色ない結果が得られ、新技術を活用した点検の有効性が確認できました。
今後このICT技術を活用していくことで、従来方法に比べ調査の効率化、省人化、データの一括管理等が期待されます。
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撮影写真より作成した3D点群モデル
地下河川立坑の直径は約22m、深さは約21m -
3D-CADより作成したモデル
業務名 | 寝屋川南部地下河川 若江立坑外地下構造物調査点検手法検討委託 |
場所 | 東大阪市地内 |
期間 | 2020年11月18日~2021年3月15日 |
事業主体 | 大阪府 都市整備部 寝屋川水系改修工営所 |
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